大知昭黒鯛塾 マンツーマン指導編 №1

※広島スタートライン 2012年6月号掲載

広島の至宝 瀬戸内のカリスマ 大知昭名人
直伝のチヌフカセ釣りスーパーメソッド

カリスマの名台詞「ワシが釣らしたげるけん、まかしときんさい」この言葉通りいつもありえないドラマを演出してくれる大知昭名人の元に、チヌ釣り初心者・中級者の塾生を送り込む、当企画。

今回の塾生さん

1 今回の塾生は、広島市在住(当時)の米谷達哉さん。下関に在住していたときは、釣りに行く事も多かったとか。お仕事の関係で約2年前に広島に。チヌは一度も釣った事が無かったが、やはり釣りを愛する以上「チヌというターゲットを一度は釣ってみたい」とカリスマの元をたずねられました。

大竹市玖波のショップアクアに5時過ぎに集合したメンバー。なかには、大知名人を慕い東京から来られていたチヌ釣り師の方もおられました。
まずは、ショップ前でフカセ釣りというものの、概念からついて説明されます。
まずは大知昭名人が、マキ餌の作り方と練り込み方について説明。マキ餌でチヌを寄せる、浮かせる、という事についてレクチャーしていきます。
次に、店舗前の河川に向かってマキ餌を打って、マキ餌をまくフォームやどのくらいの距離まで飛んでいくかを実践してみせてくれます。はるか40m以上も飛んでいくマキエサに一同驚きを隠せません。これが有名な遠投釣法のマキエサ打ちです。

チヌフカセ釣りに使うマキ餌は、その時期の水温や、前後の状況、潮の流れ、エサ取り情報等によって集魚剤の種類等を決定していく。ノッコミも最盛期になっていた取材当日は「チヌを浮かして釣る」という事をテーマに、チヌパワームギ、チヌパワーV10白チヌ、瀬戸内チヌ(いずれもマルキュー社)という比較的比重の軽めの集魚剤をチョイスした。
丁寧に混ぜ、練り込み、マキ餌をつくり込んでいく。まずはオキアミをシャベルでスライスし、色の濃い集魚剤から混ぜていくと、酵母の働きも良くなり、粘りも出る。

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次は、マキ餌をまくための基本メソッドだ。マキ餌をまくための杓の握り方は、親指を立ててグリップを握るのが大知流だ。バッカンに入れたマキエサを腰を入れてグッとおさえて、カップ内でグッと固めて飛びやすくする。

大知塾長がマキエサを遠投して打つ姿は、さながら野球の外野手がバックホームする姿を彷彿させる。無理のないフォームでないと肘などを故障してしまうという。

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釣り場が決まっていないときは、マキエサは、比重を高くして遠投できるように練っておき、状況によって撒き方で対応する事が大切だ。

練り込んだ比重のあるエサでもマゼラーでほぐしながら、杓を切るように振りバラけさせて打てば、チヌを上層に浮かせて浅いタナで釣る事もできる。

事前から、釣りに行くポイントが分かっている時は、ポイントによって集魚剤のブレンドを軽めにしたり重めにしたりして状況に合わせるほうが釣りやすくなる。

魚が多い事が見込め、水深がある場所では出来るだけ軽めの集魚剤でチヌを浮かせにかかるほうが釣りやすい。

これから水温の上がるシーズンになる。フグやベラ等のエサ取りの猛攻にそなえて集魚剤はできるだけ多めに持って行く事が大切だ。実際に釣り始めて、エサ取りも多くなく、チヌの数が多い場合はマキ餌を撒き過ぎると、チヌは満腹になってしまい急激に食い気が落ちるので撒き過ぎにも注意しなくてはならない。

この日使用したのは鱗海スペシャルRBの0号。チヌが突っ込んでもやわらかく受け止めるロッドのほうがバラシが少なくなるという。
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 チヌの食性が上がっている時は、オキアミは頭としっぽをカット。カットするのはハサミを使って切り口をキレイにしてやるほうが身崩れがしなくてよい。
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 この日はなんと、一投目からチヌがヒット。魚の活性は高く次々とチヌ、真鯛とヒットしていった。そして釣り開始から1時間半ほど経過した時、かなりの大物が鱗海スペシャルRB0号を絞り込んだ!

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 なんと、釣りあげたチヌは50センチの年無しチヌ!チヌ釣り初挑戦での大物に、釣った米谷さんも、大知さんも、編集長もビックリ!。
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「チヌがこんなに引くとは思わなかったです。こんなに釣れるとは、さすが大知さんです。」と米谷さん。6月から東京にご栄転されたが広島に大きな思い出が出来た。

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